虫歯治療

虫歯の治療というと憂うつになる方もいらっしゃるかもしれません。当院では、なるべく患者さまの負担が軽減される治療を実践しています。

痛みに配慮した治療

「痛みが苦手で、なかなか歯医者に行けない」という患者さまの声をお聞きすることがあります。そんな方にも、安心して治療を受けていただきたい。当院ではできるだけ痛みを感じないよう配慮しています。

治療中は、麻酔を行うため痛みを感じにくいのですが、麻酔注射を打つ時のチクッとした痛みが苦手な方も多いと思います。

そのため、まずは塗るタイプの表面麻酔を歯ぐきに使用し、注射を打つ時の痛みを軽減します。注射針は細い方が痛みが少ないため、できるだけ細い針を使用。麻酔液の注入を一定の速度に保つことでも痛みを感じにくくできるので、速度をコントロールしやすい電動式の注射器を使用することもあります。

「笑気麻酔」と「静脈内鎮静法」にも対応

歯科治療が不安でたまらないという方には、「笑気麻酔」をご用意。鼻から笑気ガスを吸いこむ麻酔で、不安な気持ちが軽減されるため、リラックスした状態で治療を受けていただけます。

さらに安定したリラックスの状態を維持するため、「静脈内鎮静法」という点滴での麻酔が可能な設備も整えています。歯科治療に強い不安をお持ちの方は、ぜひ当院にご相談ください。

料金表
保険診療時の笑気麻酔法  保険適用
自費診療時の笑気麻酔法 20分まで3,300円。以後10分毎に1,100円。
静脈内鎮静法(自費診療のみ適用)

1時間まで33,000円。以後1時間ごとに11,000円。

※税込み価格

天然歯をなるべく削らない「MI治療」

歯は、削れば削るほど脆くなるという性質があります。患者さまの生まれもった歯を長持ちさせるため、少しでも多くの歯質を残し、健康な歯質の部分はできるだけ傷つけず、なるべく削らない治療「MI治療(ミニマルインターベンション)」を実践しています。

MI治療(ミニマルインターベンション)とは

まず「う蝕検知液」という薬液を使用し、虫歯に侵された部分だけを識別。削り取るべき部分を明確化することで、必要最低限の部分だけ削ります。

そして、拡大鏡(歯科用のルーペ)を使用し、治療する部分をしっかり確認しながら慎重に歯を削ります。削り取りには、MI治療専用のMIバーという極細の器具を使用。症状によっては、レーザーを使用して削っていくこともあります。こうした工夫により、削りすぎを防いでいます。

なるべく削らずに歯を修復する「コンポジットレジン」

当院では、コンポジットレジンという歯科用プラスチックを使った治療も行っています。

レジンは天然歯に近い色なので、詰め物が目立ちません。虫歯の状態にもよりますが、歯を削った部分のみをコンポットレジンで修復していく治療法もご提案可能です。
レジンでの治療は、大きな詰め物や被せ物をすることなく、最小限の範囲を削るだけで済ませることができます。

神経を取らない治療

患者さまの歯を長持ちさせるために、当院ではなるべく神経を取らずに治療を進めるよう配慮しています。
歯を削った部分を埋める薬剤をセメントといいますが、そこに虫歯菌を殺菌できる「ドッグベストセメント」、神経を保護できる「MTAセメント」を使用する治療を行っています。(※保険外診療)

特に当院では、「MTAセメント」を使用する治療の際、マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を用いて精密かつ丁寧な治療を行っています。
これらの治療は、今では世界的にもスタンダードな治療法となっています。

神経を取らない治療のメリット

神経を取らないことは、歯を長持ちさせる以外にもメリットがあります。神経を取って歯の全体を覆う被せ物の治療をするよりも、取らずに治療した方が、治療費を節約できるのです。

治療例)
  • 神経を取らずに治療が済んだ場合:10万円~(MTAセメントを使用した治療が5万円+セラミックインレーが5万円)
  • 神経を取ってしまった場合:10万5千円~(土台のファイバーポストが1万5千円+クラウンが9万円~)
MTAセメント(歯髄温存) 55,000円

※税込み価格

主な副作用・リスク:実際に施術を行った際の歯髄の状態によっては、治療後に疼痛・咬合時痛・冷温痛・腫脹などの症状を生じる場合があり、神経を残せない可能性があります。(成功率は96%以上です)